なんだか、恐ろしくほっぽらかしてしまった…。何をやっているんだ、私…。
というか、書いたの一体どれだけ前…。(瀧汗)
まあ、ともかく、これじゃあ、中途半端もいいところだから、とにかく書こう。そうしよう。
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父親が持ってきたもの(という表現でいいのか!?)は、なんのことはない、飼い主である。
どうやら、自分のいうことは聞かなくても、飼い主のなら聞くだろう…との判断である。
で、その行動は正解である。
飼い主のおにーさんは、
「うちの猫がお邪魔しているんですかっ!!?」
「うーん、この前、猫がいなくなって探しているっていってただろう?」
「はい」
「おたくのうちの猫かはわからないけれど、念のため、確認してくれないか?」
父親がそういうと、おにーさんは慌てて、壁とクローゼットの隙間を覗き込んだ。
「ううおおぉっ!!?」
「うにゃ~ん…」
おにーさんの大層びびった声と猫の悲しそうな鳴き声がした。
「お前、こんなところにいたのかあ…」
おにーさんは何ともいえない口調で、ほっとしたような、呆れているような声をしていう。
「なんで、ここに…???」
それは、私らもそう思います。
とまあ、そんなわけで、猫の救出である。おにーさんは棒やら、紐やら猫じゃらしみたいなものを持ってきた。が、そんなものに飛びつく元気は猫にはない。
しょうがないので、おにーさんは棒にフックをガムテープでくっつけたものを作った。
つまり、簡易性の引っ掛け棒をつくりあげたのである。それを猫の首輪に引っ掛け引き寄せようとのことらしい。猫は私ら人間の手には届かない狭いところにいる。
棒でひっかけて、引き寄せるのなら、それはそれで正解である。
「おとなしくしなさいって…」
おにーさんは、猫に優しく声を掛けながら、若干怒りながら救助作業を進めた。
詳しい内容は、おにーさんの後姿しか見えないのでわからないが、ともかく緊張の一瞬である。
私と父親は、まあ、人質(この場合は猫質だが)を見守る、一般大衆…というところか……。
しばらくして……。(といっても大してたってはいなかったと思う)
「どうも、お世話かけました…」
おにーさんは、ちょっと疲れた笑顔を見せた。手には黒猫をしっかりと抱いている…。
「んんなあ~」
黒猫は、ようやく外へ出れたぞといった、お疲れ様な顔をして、こちらを見た。
「お疲れ様です」
そうでもいうしかない…。
「やっぱり飼い主さんだね。ちゃんと外に出れたね…」
黒猫はやれやれといった顔をして、こちらを見た。
やっと、外に出れた……。
妙にふてぶてしくて、ちょっと笑ってしまう。おにーさんは猫を抱えて、自分の家に戻っていった。
ばいびー、やっぱり、自分のうちでノンビリがいいでしょ。
どう考えても、暗くて狭い、あんな壁とクローゼットの隙間よりはいいでしょう。
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助け出された黒猫ちゃんは、家について、用意された餌・水をみるなり、おっそろしい程の勢いでたいらげたらしい。無理もない。一週間も野まず食わずだったのだ。
おとなしくなんて、食べてられないだろう。
一週間も暗い壁とクローゼットの狭間にいて、食事なし…。きっと生きた心地はしなかっただろう。
黒猫は、この一週間の間にひとまわりほど小さくなってしまたらしい。
なんというか、お疲れ様である…。
まあ、ともかく、救出はできた。
めでたし、めでたし…である。
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